お久しぶりです。eBASEBALL プロリーグレポーターのもりっちです。皆さんお元気ですか?
もう5月だというのに、やはり今年は本当に違和感だらけですね。桜もあっという間に葉桜となり、季節感もないままゴールデンウィークを迎えようとしています。やはりプロ野球が開幕していないからでしょうか、外は暖かいのに、何かずーっと冬のオフシーズンが続いているような感覚になってしまいます。
今は今年のプロ野球が開幕することを皆さまといっしょに心待ちにするばかりです。
さて今回は、そのような野球を心待ちにしている皆さんと少しでも楽しめるものはないかと企画した「プロ野球 “バーチャル”開幕戦 2020 powered by eBASEBALL」について少しお話したいと思います。
企画が持ち上がったのは、プロ野球の開幕延期が発表された頃です。様々なイベントが中止や延期になる中、「こんな時こそeスポーツの出番じゃないか」と、KONAMIとNPBの想いが一致して実現しました。とはいえ時節柄、スタジオでの撮影には細心の注意を払い、普段とは違った緊張感の中での撮影となりました。選手のスタジオ滞在時間は最低限まで短く調整され、試合の合間は機材をアルコールで消毒。撮影も普段では考えられないほど少人数での体制をとりました。
それでも選手が見せてくれた試合はどれも素晴らしく、もちろん試合の内容について語りたい…のですが、さすがに12試合をすべてさらうと書き終わらなくなってしまうのでグッと抑えるとして、バーチャル開幕戦から見えた新要素と、プロ野球の2020シーズンへの期待を少しお話ししたいと思います。
今回の試合では現在開発中のパワプロの最新作を特別バージョンとして使用したため、注目のルーキーや助っ人外国人選手が一足早くお披露目となりました。実際はなかなかルーキーで開幕一軍とはいかないものですが、各選手、球団のファンの一人として多くの期待が込められた選手起用だったように思います。
その最たる場面は開幕第1カード。“バーチャル開幕戦”の名の通り、実際のプロ野球の開幕投手とされていた投手が多く起用される中、ロッテの下山選手が佐々木朗希投手を先発のマウンドへ送りだした場面でしょうか。熱狂的な千葉ロッテファンである下山選手。開幕投手はこちらも移籍してきたばかりの美馬投手でしたが…葛藤の末佐々木投手を先発にした瞬間のいたずらな顔が印象的でした。おそらく1試合しかプレイできない中、苦渋の決断だったのではないでしょうか。はい、写真をここに載せておきます。
その他の選手データも大きな注目を集めました。新作パワプロ2020の新要素が垣間見えた場面もありましたので、少しピックアップしたいと思います。
今回のバージョンは開発中の物ですので、製品版とは仕様が異なる可能性がありますが、その中で、個人的に注目した部分をいくつかピックアップしてみました。
新戦力
ロッテ 佐々木朗希投手
やはり今年一番の注目選手でしょうか。ルーキーで163km/hのストレートは前代未聞です。スタミナが少ないなどの声も聞かれましたが、スタミナが減ってもなお150km/h後半のストレートが投げられることを考えても、超強力であることに疑いはないでしょう。
ヤクルト 奥川恭伸投手
佐々木投手と並んで注目の奥川投手。第2戦の広島戦で初先発となりました。154km/hのストレートとVスライダー、スラーブと対人戦で使いやすい変化球、コントロールとスタミナも十分とあって、番組中でも「強い」と話題になりました。
広島 森下暢仁投手
ヤクルト奥川投手との投げ合いを制した開幕第2戦。155km/hのストレートにノビCと非常にストレートが強力。ドロップカーブも使い勝手がいいため、緩急を使い分けられると打ち崩すのは難しそうです。また、見慣れない特殊能力「低め〇」の威力が気になります。
オリックス アダム・ジョーンズ選手
注目の新加入ジョーンズ選手は開幕第1戦、楽天のエース則本選手から見事な3ランを放ち、オリックスファンを歓喜させました。チーム得点力アップの原動力となってくれるのか、活躍が待ち遠しい1戦となりました。
西武 コーリー・スパンジェンバーグ選手
西武に加入したスパンジェンバーグ選手ですが、デビュー戦となったバーチャル開幕戦でサヨナラヒットを放つ大活躍。秋山選手の移籍後も強力な西武打線の脅威は衰えませんでした。パワーCで走力Bと、長打も単打も期待できる選手のようです。どの打順に置くか、プレイヤーによって違いが出そうですね。
各球団の新戦力が多くみられた試合だったので、ここで触れられなかった選手についても、ぜひアーカイブ動画でチェックしてみてください。
新球種
パワーカーブ
新球種パワーカーブの実装が明らかになりました。見たところ、球速が速いのか、変化が急なように感じましたが、かなり打ちづらい球種のようです。これまであったカーブ、ナックルカーブ、ドロップカーブ、スラーブに加えてパワーカーブが増えるのでしょうか、それぞれへの対応がカギになりそうです。
ツーシームファスト・シンキングツーシーム
個人的に理解できていない変化球第1位「ツーシーム」。投手によって軌道が違いすぎて、全く別物に見えてしまうんですよね。パワプロではこれまでストレートの第2球種、変化も統一だったツーシームが、今作では別の球種として収録されています。ツーシームファストはこれまで通りストレートの第2球種ですが、シンキングツーシームはシュート方向の変化球となり、変化量が付きました。どうやら横よりは縦変化のほうが大きいように見えますが…ボールの回転方向と変化方向が違うので打者としてはなかなか手こずりそうです。
他にもまだまだ新しい要素が見え隠れしたバーチャル開幕戦でしたが、私も見ていて早くプレイしたい気持ちがふつふつと湧いてきました(実はまだ私もほとんど触ったことないんです)。プロ野球の開幕もいつになるか待ち遠しいですが、パワプロの最新作「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」は7月9日発売が決まっていますので、もうしばらくお待ちください。

さて、告知も挟んだところで、最後に、バーチャル開幕戦を放送してみて嬉しかったのは、今回の放送を多くのプロ野球ファンの方に見ていただけたことです。各球団の皆様に告知などご協力いただいたことも大きかったと思います。準備期間の短い中、企画に賛同していただいた12球団、そして企業の皆様ありがとうございました。総再生数は140万回以上、55万人以上の方にご覧頂くことができました。
もちろん実際の野球とは異なりますが、我々と同じくプロ野球の開幕を待ちわびている多くの方々と、その想いを少しは共有できたのではないかと思います。私も早く野球が見たい一人として、バーチャル開幕戦を楽しみました。
ひいきの球団が勝った翌日同僚にドヤ顔してみたり、応援している選手の活躍で少し気分が良かったり…野球に元気をもらっていたことを再認識している今、私たちが野球を待っているというメッセージを発信することで野球を支えられると思います。今年一年、eBASEBALLを通して私たちにできることが何か考え、またこのような企画が実現できればと思います。次の企画にご期待ください。
以上、もりっちでした。